特定医療法人共和会 共和病院

看護師

石川 恵己(精神看護専門看護師)

皆さんは、ケアをする上で何を大切にしたいですか?私は、いつからか「患者さんやご家族をさりげなく見守り続ける伴走者でありたい」と思うようになりました。医療を必要としない状況が理想ですが、精神科を受診される方は経過が長いことが多く、病院での出会いはその方の人生の一時期に過ぎません。同じ病名でも体験していることは異なり、かなり個別性があります。その人の心のありように関心を向けながら伴走していくという姿勢でありたいと思っています。さらに、複雑で困難な状況に置かれた患者さんの場合、難しい状況であるほど、スタッフに諦めや無力感が生じる可能性もあります。精神看護専門看護師は、そのようなケースの実践や相談に応じたりします。この資格を取り数年経ちましたが、まだまだ毎日が勉強です。今後もケアする側の健康も守りながら、さらに一歩進めるように、知識を共有したり、一緒に挑戦したり、研究的な視点で日頃のケアを振り返ることができるように関わっていきたいと思っています。

こころに響いた話

宮川 省吾

優しい医療のために看護師が遵守すること麗らかな陽気のこの時期には、今から20年以上前に、とある精神科病院で勤務し始めた頃を思い出します。当時は集団療法や生活療法という名目で、決まった時間に病棟の患者さん全員にホールへ集まっていただき、検温・食事・内服・レクリエーションなどを行なっていました。また週に1回の売店への買い物では10人くらいの患者さんに看護職員2~3名が同行していました。その当時によく使われていた「コンプライアンス」という言葉があります。法令遵守や社会規範を守るという意味の言葉ですが、精神科では治療コンプライアンスや服薬コンプライアンスという言葉で用いられていました。それは患者さんが治療を受けること、薬を正しく飲むことを遵守しければならないという意味合いでした。また看護師は『治療を受けること、薬を正しく飲むことを患者さんに遵守させなければならないと感じていた』とも言えます。今思えば、当時は患者さんが病院での生活に適応することを目的に生活管理をしていたと思います。それは、その人が望む場所で、その人らしい生活を一緒に考えるという現在の状況とは大きく違ったものでした。しかし当時はそれが正しいものと多くの看護師が信じていました。私はその当時のことを思い出すと恥ずかしく、もどかしく、苦しく、感じます。きっと患者さんたちはもっと苦しかったのだと思います。現在の看護のあり方もすべてが正しいとは言い切れません。きっと今、社会規範を守るというコンプライアンスという言葉を私たち看護師に用いるなら、現在の看護の状況を自らが疑う視点を持つことが重要なのかもしれません。

安藤 三津子

私は共和病院に勤めて15年目になります。共和病院の理念である「優しい医療・楽しい職場」に共感し入職しました。現在は、医療療養病棟(A5病棟)の病棟責任者をしております。近隣の急性期病院から継続的な治療が必要な患者様を受け入れております。患者様の持病を悪化させることなく、更に病気がありながらも残された人生が豊かになれるようケアさせていただいております。ぜひ共和病院へお越し下さい。スタッフ一同お待ちしております。

工藤 好暁

入職して精神科スーパー救急病棟へ配属となり7ヶ月が経ちます。仕事なのにこんなに楽しく過ごして良いのだろうかと思う日々です。スタッフの方々は皆優しく気さくにお話ししてくれますしとても居心地の良さが感じられます。でも何より驚いたのが、どのスタッフも接遇レベルが高く、ご家族や患者様ご本人への声掛けが凄く温かいのです。カンファレンスの場面でも患者様の側に立っての意見が多く、決して医療者のみの目線ではないのです。私は精神科の看護職として25年になりますが、この共和病院は正に精神科業務ではなく精神科看護の提供を主体としているのだなと思いました。改めて職場風土の重要性を実感しています。毎日笑顔が絶えないこの病棟で精神科医療に従事できることを幸せに思います。

野中 美香

入職してもうすぐ4年目になろうとしています。私はたくさんのことを経験することができました。その中でも、家族支援に関われたことは大きな事です。患者さんを支える側の家族と話し、サポートしていくことで家族の思いを知ることができます。その思いを病棟での看護に役立てたいと思っています。大変だなと思うこともありますが、周りのスタッフに日々助けられ頑張れていると思います。これからも明るい職場で、楽しく看護をしていきたいと思っています。

鈴木 七海

私はここ共和病院に学生の頃実習でお世話になり、その時ナースステーションで職員の皆さんが笑顔で働く姿をみて、明るくて楽しい職場であると感じ就職を希望しました。実際に働いてみてもとても明るく楽しい職場で、なおかつ先輩は技術的な面はもちろん患者さまとの関わり方で悩んだときも優しくアドバイスしてくれます。これから働く中で、コミュニケーション方法やケアなど自分の技術を磨いていきたいです。

中嶋 弘志

就職して20年経ちました。共和病院は人間関係が良く働きやすいため長く続けることが出来ました。また、この10年間で共和病院の提供する看護の内容もとても変わったと思います。10年前は退院支援で何をやっていけばいいのかよく分かりませんでした。今では長く入院していた患者様も退院します。また、自分が提供する看護の内容も多職種の方と協働やカンファレンスすることで、どんどん変わっていくことが実感できました。そういった変化が実感できるところが楽しい病院だと思います。

坂野 菜穂子

私は4月に新卒で共和病院に入職をしました。配属先は急性期の閉鎖病棟ですが、精神疾患以外にも身体疾患をもった患者様もいて、様々な視点で幅広い看護を行っています。新人教育に関しても、ラダー研修や病棟内での勉強会も企画されており、新人教育も手厚いと感じています。今後は、幅広い知識を持ち合わせ、患者様の個別性に合わせた看護を提供していきたいです。

谷 亜紀

私は一人目出産を機会に働こうと思いたち、自宅から近く、また院内に保育所のあるこの共和病院に勤め始め、その後2人目、3人目を出産して、あっという間に月日が流れ、現在17年目となります。17年間の間にいろいろと子育て、家事、仕事で悩んだ際、周りの職員に相談にのってもらい仕事をしてこられたと思っています。また、患者様と話をすることでストレスが解放されることもあり、私は良い人たちに恵まれてきたと思います。いろいろな事がありとても楽しい職場です。

マリアナ

私は、2009年に初めて日本に来ました。その時は、日本語が全く喋れなかったが病院で毎日患者さんやスタッフと少しずつ会話しながら、どんどん日本語がうまく話せるようになりました。毎日仕事しながら日本語と日本の国家試験の勉強し大変だけど、やっと3回目の国家試験で合格をすることが出来ました。その後、看護師として日本の病院で働きました。2014年に結婚の為一旦帰国し、その後しばらくインドネシアで暮らしていました。こころの中にいつかまた日本で働きたいと思いながら、今年やっと家族三人で日本に来られるようになりました。育児しながら仕事することはとても大変だけど、頑張りたいと思います。今年の4月から共和病院で働いています。C2病棟はいい雰囲気で働きやすいです。

原田 梨沙

私は今年の4月から入職し、現在2ヶ月が経過しました。久しぶりの病棟勤務であり入職直後は不安もありましたが、スタッフのみなさんとても優しく、また院内研修も充実しており、しっかり学べて安心して業務が行えます。病棟では月に一回のレクリエーションで季節に応じたイベントを行っており、患者様も楽しく過ごされています。患者様もスタッフも笑顔が絶えない明るい病院です。共和病院に入職し、充実した毎日を過ごすことができています。

加藤 陽香

入職してはや3年目になりますが、途中出産や育児休暇を体験し復帰しました。現在は育児短時間制度を利用し、内科外来に勤務しています。内科外来では、内視鏡検査、訪問診察の同行など、様々で未経験のことが多いですが、しっかり教えてもらうことができ、できる業務も増えてきました。また休みがとても取りやすく、子供の保育園の行事に参加することができ、子どもの成長を垣間見ることができます。「外に出て仕事がしたい」「子育てもしたい」私にとってはとても充実し、とても適した職場環境で、無理なく楽しく働ける職場です。

介護福祉士

ワタナベ フェルナンデス カトレン

現在、私は医療療養病棟(A5病棟)に配属になって2年目になる介護福祉士です。私が働いている病棟は、2019年4月に新築されたばかりです。A5病棟は新棟の5階にあるため、そこから眺める景色は最高です。もちろん病棟もピカピカです。患者様もスタッフも笑い声が響くほど笑顔いっぱいの病棟です。毎日楽しく、患者様の笑顔に癒やされながら働けて幸せです。これからも患者様と全力で向き合い思いやりのあるケアを提供していきたいと思います。

北村 守

私は、認知症病棟、精神科療養病棟、内科療養病棟などを経て、精神科療養病棟で勤務させて頂いております。この病院の「優しい医療、楽しい職場」に惹かれ、入職し、気がつけばあっという間に15年がたちました。初めはとまどいや不安もありましたが病院の雰囲気も良く、周りの先輩方に恵まれ、何とか乗り越える事が出来ました。こちらの病棟では看護師さんと一緒になり、患者様のケアに取り組んでいます。精神科の病棟ですが寝たきりの方や、介助が必要な方も多いです。時には心が折れる事もありますが、忙しい業務の中で患者様の関わりを通して、毎日人間的に成長し、楽しく仕事が出来ていると思います。これからも患者様の心のケアを大切にし、一人一人の気持ちに寄り添う事が出来る立場でありたいと思います。

クラーク

杉原 沙織

私は医療事務として共和病院へ入職しましたが、病棟クラークへ興味を持ち、あるきっかけで病棟クラークへ配属され、数年が経ちます。患者さまと日々接していく中で、“クラークさん”ではなく名前で呼ばれるようになり、お話をして患者さまから元気をもらっています。 クラーク業務には入退院処理、メッセンジャー業務など様々な業務がありますが、やりがいを感じ、楽しく働いています。また共和病院には盆踊り大会、てんてん祭り、クリスマス会、もちつき大会など、年間行事があります。運営スタッフになるときも、患者さまと一緒に参加するときも、楽しいひとときを過ごしています。そして子育て支援を積極にされており、わたしも産前産後休暇、育児休暇、院内保育所たんぽぽの利用もさせていただきました。勤務時間についても配慮していただき、子供がいても働きやすく、長く勤めていきたいと思える職場です。

榊原 純子

私は中央材料室で医療器材の洗浄・滅菌業務や在庫管理をしています。私の部署は1人部署の為、当初は毎日学ぶ事だらけで不安でした。時に弱音を吐いたりする事もありましたが、その度に他部署のクラークさんや上司の方々が話しを聞いてアドバイスを下さり、励まし助けてくれました。共和病院の理念に「優しい医療・楽しい職場」と言う言葉があります。この楽しい職場の言葉には、日々職員同士のあいさつが出来ている事で、同僚や上司・他部署の職員とのコミュニケーションが取りやすく、私の様に困って悩んでいる事が、同僚や上司へ相談しやすい環境を作っているのだと感じています。優しい医療をめざしている共和病院は、患者様にも患者様のご家族様にも、もちろん!職員にも優しくできるのだと私は感じながら、日々仕事をしています。そんな共和病院が私は大好きです。皆様に少しでも共和病院の温かさが伝われば幸いです。

薬剤師・放射線技師

木谷 智恵 【薬剤師】

病院薬剤師の仕事は大きく分けて、薬局内業務と病棟業務の2つに分類されます。薬局内業務では主に調剤、医薬品管理、保険調剤薬局からの外来処方箋の疑義照会対応を行なっています。ここでは主要な業務である調剤について説明します。調剤とは、医師の処方箋に従って患者様のお薬を調製する業務です。「処方箋の通りに薬を準備するだけなら誰にでもできるんじゃない?」と思う方もいらっしゃると思います。しかし、調剤とはただ単に薬を準備するだけの業務ではありません。用法・用量、薬の相互作用、検査値、副作用など、様々な項目を確認した上で薬の調製を行います。さらに、調製した薬は別の薬剤師が監査を行い、患者様のお手元に届くようにしています。病棟業務は薬剤管理指導業務と病棟薬剤業務に分類されます。薬剤管理指導業務は、患者様やご家族が服薬の目的を十分に納得し、服薬を実行していけるようにお薬の説明を行う業務です。当院では、内科の患者様には入院時および退院時の薬剤管理指導、精神科の患者様には服薬自己管理に合わせた薬剤管理指導を主に行なっています。病棟薬剤業務とは医師・看護師等の医療従事者の負担軽減および薬物療法の有効性・安全性の向上に役立つ業務を指します。具体的には、調剤薬の定期カートセット、持参薬確認、病棟配置薬の品質管理、医療従事者への薬剤情報の提供などが挙げられます。患者様に安全かつ適切な薬物治療を受けていただけるよう、毎日の業務を丁寧かつ正確に行うよう心がけています。

須藤 雅俊 【放射線技師】

私たち診療放射線技師は、主にエックス線を使って様々な検査をし、病気やケガの診断・治療に役立つ画像を提供する仕事をしています。私たちが行なう検査は、体の状態が思わしくない患者様へも身体的に無理なお願いをする事が多くあるため、患者様にとっては辛いことだろうと思います。ですから私は、できる限り患者様の気持ちに寄り添うことを大切にしています。不安や疑問に思っていることがあれば、緊張せずに話しかけてほしいと思いますので、常に患者様の目線になって検査の説明をしたり、何か訴えがあれば、できる限り向き合うように心がけています。しっかりと患者様とコミュニケーションをとって検査ができた時には、感謝の言葉をいただけることもあり、そんな時にはこの仕事にとてもやりがいを感じることができます。身につけるべき知識や技術は山ほどあるので、確実に向上させ患者様のためにどんどん還元して行く事、その上で最大限よい医療の提供をするために安心感や満足感を与えられるような診療放射線技師を目指していこうと思います。もし何か気になることあれば気兼ねなく話しかけてください。

作業療法士

朝倉 起己

複数の資格 ≠ スーパーマン < チームワーク 「作業療法士に加え、精神保健福祉士でもあるんですね。」名刺交換をする時によく言われる言葉です。私は平成11年に作業療法士、平成17年に精神保健福祉士の免許を取得し、名刺には両方の資格を挙げています。 「作業療法を実践しながらソーシャルワークも用いたい」と考えたのは、就職1年目のことです。患者様を精神科特有の閉鎖された空間(院内)のみでなく、もっと地域の社会資源を用いてリハビリ・援助していくことが重要だと思ったからです。作業療法士と精神保健福祉士の両方の知識があればそれが出来る!と思っていました。今となっては「青かったなぁ」とちょっと恥ずかしい思いもありますが、複数の資格を持っていようとスーパーマンにはなれないし、一人の力でできることは限界があるのです。 病院には作業療法士や精神保健福祉士以外にも医師・看護師・薬剤師・心理士・栄養士・事務職員等々の様々な職種が居て、チームワークを発揮して患者様への治療やリハビリをしています。チームワークとは、「同じ目標に向かって、異なった能力をもつ者たちが、知恵と力を合わせて協働すること」です。自分一人ではできそうもない場合にも仲間の力を借りれば解決できることもあります。もちろん患者様もチームの重要な一員です。 これからの医療・福祉は病院が抱え込むのではなく、病院のある地域性を考慮し、また患者様の住んでいる(また今後住む予定の)町ぐるみの支援、地域に根ざした、その地域を利用した支援が必要だと強く感じています。その実現のためにチームワークが必要です。一人でやった方が早い…ってこともありますが、多くの場合はみんなで力を合わせて取り組んだ方が効率的かつ効果的です。 スーパーマンよりもチームワークが重要と思います。これからもチームでお互いに支え合い、声を掛け合いながら同じ目標に向かって患者様のリハビリに寄り添っていきます。

古橋 雅美

「作業療法士(OT)」と聞いて、どんな仕事を思い浮かべますか?「レクを提供する人?」「外出に連れて行く人?」「病院行事を行う人?」それくらい作業療法士の仕事は分かりづらいと思います。 そもそも「作業」って何でしょう?「物を作ること?」いいえ、違います。日本作業療法士協会の定義では「日常生活の諸動作や仕事、遊びなど人間に関わるすべての諸活動をさし、治療や援助もしくは指導の手段となるもの」とされています。要するに、患者様が取り組まれた塗り絵などの作品はもちろんのこと、日常生活における行動や発言といった「作業」全てを評価、分析し、治療や援助を行っています。 現在、当院には、作業療法課7名、デイケア課2名、そしてリハビリテーション課に、主に身障分野で患者様の援助に当たっている1名の計10名が在籍しています。患者様の状態に応じて集団や個別を使い分け、話し合いや遊び、休息を取り入れたプログラムの中で、ラポールを形成しながら、普段の生活ではなかなか見られない患者様の一面を鋭く観察し、熱い気持ちと様々な知識、手段で治療につなげていく。それが私達作業療法士の仕事なのです。

理学療法士

山口 達也

私の職業は理学療法士として、病気・けが・老化など体に障害の生じた人の寝返り・起き上がり・歩行など基本的な日常動作能力の回復や維持のため、運動療法や温熱・光線・電気などの物理的手段を用いて、リハビリテーションを行っています。 理学療法士として患者様にアプローチさせて頂き、「体が楽に動くようになった」、「痛みが少なくなった、ありがとう」と感謝の言葉を頂くと、私自身も嬉しい気持ちになり、患者様と密に接することが出来る、一つの職業だと思います。 これからも自分の能力を磨き、患者様にとって何が必要なのか真剣に考え、理学療法を行っていきます。

中垣 里枝

「世界一のアイスクリーム(涙)!」嚥下訓練用のアイスを食べた患者様の一言。大げさな台詞と思われるかもしれません。でも、これが半年ぶりに口にする食べ物だとしたらどうでしょう。またある時の失語症訓練では、「犬、いや、猫・・・分かるんですけど、うーん・・」カードに描かれた動物の名前を言おうと汗をかきかき。こちらも祈るような気持ちです、そのひとことを言えることが、この方の自信と喜びになるから。こんな場面が私の仕事ではときおりみられます。言語聴覚士は、病院や通所及び在宅への訪問にて、食べること、話すこと、聴くことに障害を持つ方の訓練や助言を行なう仕事です。むせて食べにくい、失語症や構音障害でコミュニケーションがとりづらいといった障害は、当人の困難の程度が周囲に伝わりにくく、時に見過ごされることがあります。自他共に認める食いしん坊でお喋り好きの私は、この障害がもたらす辛さや孤独感を誰よりも身近に感じ、リハビリの場が少しホッとできる空間にもなるよう日々心がけています。

深見 重夫

武道と私 私が取得している資格の中で履歴書に書いたことがなく、人にもあまり話したことがない資格があります。空手道八級審査で頂いたものです。はちきゅう??=初心者=弱っちい、というイメージは実体をまさに表したものであり、わざわざ公言するまでもないことです。しかし、私には思い入れのある資格です。武道を始めたのは、27歳の時でした。司馬遼太郎の「竜馬がゆく」は、当時もやもやしていた気持ちを吹き飛ばし、男は剣の道=剣道だという妄想をかきたてました。10年間、立っているだけなら全日本クラス?と揶揄されながらも、四段を目指すところまで続きました。月日は流れ、再び転機が訪れました。かまけていた仕事がどうにもうまくいかない47歳。いつかはやってみたいと思っていた空手を始めました。小学生が数人と先生という小さな道場でした。初日、小学生の一人が私を横目でちらっと見て「白帯!」と小声で言いました。いつの日にか、どこかで・・・と私は密かに誓いました(笑)。しばらくすると当面の目標であった小学生たちはやめて稽古は先生と二人っきりになってしまいました。先生は熱心に教えてくださいました。上段蹴りができるようになりたいと購入した開脚器はまさに拷問用の器具でした。汗と鼻水と痛みの2年間の思い出が八級の免状に詰まっています。人生はいつからでも始められる。力がないならないなりに、身体を使うことで前へ進める。武道との出会いは、55歳で理学療法士になるという目標につながっていきました。現在は、多くの方々に支えられながら仕事ができる日々を感謝の気持ちで過ごしています。