日本人の死因第1位は、動脈硬化!1位がん・2位心臓病・3位脳卒中。これは、日本の死因の順位で、この3つで約6割を占めるため、3大疾患と呼ばれています。そして、脳卒中、心臓病のおおもととなるのが動脈硬化なのです。2つで1位がんとほぼおなじくらいになることから動脈硬化は隠れた死因No1です。さらに、80歳以上の死因原因では、1位心臓病、2位脳卒中、3位がんと順位が逆転します。
脳卒中は寝たきり、痴呆の原因になります。 わが国では、寝たきりになる原因で一番の多いのが脳血管疾患発作によるものが最も多いです。 脳で血管が破れて出血したり、血管が詰まると脳に十分な酸素が送られなくなるので麻痺が起こったり、痴呆状態になってしまうことがあります。
動脈硬化の怖いところは何の自覚症状がないまま病状が確実に進行していることです。 心筋梗塞、脳梗塞を起こして初めて動脈硬化に気づいた事も少なくはありません。 特に、肥満・高血圧・高脂血症・糖尿病が揃っている人は、心筋梗塞が人の何倍も 何倍も高い確率で発症します。自分の体を守るためにも定期的な検診を受けることが大切です。
動脈硬化は、加齢によって誰にでも起こりますが個人差が大きく、その発展には食生活や運動不足なでの生活習慣が大きく関連しています。大変な病気にかからないためには、早期発見が最大の秘訣です。
血液がドロドロ」とは血液中に含まれる脂質が通常より異常に多い状態(高脂血症)のたとえで、動脈硬化の原因となります。
血液中の脂質の中で問題となるのは、コレステロールと中性脂肪で、コレステロールは次の2種類があります。
HDL(善玉)コレステロール……体のすみずみにある余分なコレステロールを肝臓に戻す。
血液中の総コレステロールと中性脂肪および悪玉コレステロールが多く、善玉コレステロールが少ないことが、動脈硬化の第一の原因となっています。 次にあげられるのが肥満です。肥満には内臓に脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」と皮下脂肪が増える「皮下脂肪型肥満」がありますが、内臓脂肪型肥満はコレステロールや中性脂肪が多く、動脈硬化と深く関連することが明らかになっています。さらに肥満が進むと、善玉コレステロールが減って悪玉コレステロールが増えるといわれます。そのほかの動脈硬化の原因には次のようなものがあります。